北海道が99%「ちょう」なのに対し、すぐ南の東北6県は78%が「まち」。基本は「まちの国」です。ところが県ごとに見ると、1県だけ傾向が逆転していたり、太平洋側に「ちょう」が偏っていたりと、単純な東西・南北では割り切れない模様が浮かびます。地図で見てみましょう。
東北6県を、実際の位置関係にならべた図です。オレンジが濃いほど「まち」が強く、青いほど「ちょう」が強い県です(左が日本海側、右が太平洋側)。
福島は31町すべてが「まち」で、まさに「まちの県」。山形もほぼ「まち」です。青森・秋田も「まち」優勢。ところが、この中で一県だけ様子が違います。
岩手県は、15町のうち9町が「ちょう」で、東北で唯一「ちょう」が多数派の県です。雫石町(しずくいしちょう)、紫波町(しわちょう)、矢巾町(やはばちょう)、平泉町(ひらいずみちょう)など、有名どころが軒並み「ちょう」。東北イコール「まち」と思っていると、岩手でつまずきます。
さらに宮城県も、11対9とかなり拮抗しています。地図をもう一度見ると、「ちょう」が多いのは岩手・宮城という太平洋側の県。亘理町、山元町、女川町、南三陸町など、三陸沿岸に「ちょう」が並びます。日本海側の秋田・山形が「まち」に寄っているのと対照的で、東北の中にも「日本海側=まち/太平洋側=ちょう」という、もう一段細かいグラデーションが隠れているのです。
同じ東北でも、福島なら迷わず「まち」、岩手なら「ちょう」を疑う——そんな当たりの付け方ができると、読み間違いがぐっと減ります。気になる町の読み方を、下の検索で確かめてみてください。
🔍 東北の町名を検索して読み方を調べる >※本記事の集計は、総務省「全国地方公共団体コード」に基づく全国の「町」743件をもとに、当サイトが独自に分類・作成したものです。市町村合併等により数値は変わる場合があります。